著者は吉本佳生
銀行勤務を経て、大学院博士課程満期退学。大学や企業研修にて様々な講義・演習を実施
この本は一応「新書」なのですが、501ページの大作で¥1200円する大物です。
実物そっくりの金融広告の掲載は実感がわきますし、
本書で紹介している範囲は、円預金・外貨預金・FX・個人向け国際・EB債・年金保険・投資信託・ETF・新規公開株etc...
と、投資センスを磨くには必要十分だと思います。
ただ、サブタイトルに「どれが当たりで、どれがハズレか」とありますが、
「当たり」の紹介が無いような気も...
・外貨定期預金には為替手数料のワナ
・ミクロ経済学「価格差別」:客をタイプ別に別け、それぞれに異なる価格を設定→2種広告は客を選別する機能
・最大で○○に注意
・予想外のインフレが起きる状況では「普通預金」が有利
・金融取引リスク
1)価格変動リスク:資産価格が変動して損失が出る
2)信用リスク:企業倒産等
3)流動性リスク:市場での取引量が少なく、適正価格より安く売るしかなく損失が出る
4)法的リスク:取引相手や取引そのものが違法な場合
5)操作リスク:取引操作・管理方法の問題で損失
6)情報リスク:間違った情報・情報不足で損失
7)知識リスク:まちがった知識で損失
(6)・(7)は個人で金融取引をおこなう場合に出るリスク
リスクを受け、リターンを高められるのは、(1)・(2)・(3)のみ(善玉リスク)
ただし、流動性リスクは個人が特に注意すべきリスク(個人では割に合わない)
・「外貨投資は生活のリスクを減らす」という宣伝のウソ
日本の輸入依存度は約1割。円安でインフレが起きるリスクは少ない。
・外貨定期預金を始める前に、その国の10年国債金利を自分で確認すること
・金利が上昇→国債(債券)価格の下落:金利が下落→国債(債券)価格の上昇
・社債には信用リスクがある
・ミニ公募債は流動性リスクが高い。「○○市民債」等
・マンション投資の利回りは計算不能。しかも管理費・修繕積み立て・固定資産税のコストも含まれないのが普通
ただし、これだけ詳しい大型新書でも、伝えきれない部分が多いようで、
随所に「拙書『金融工学の悪魔』をご覧ください」と出てきます。
また、目次の最後に「著名人推薦のファンド」とありますが「著者推薦の金融本」の間違いだと思います。
私の買った第4刷でも誤植のままです。
ちなみに私の金融本オススメは、
3冊ですが、この順番で読むのがイチバンだと思います。
ダイヤモンド社 (2006/04/21)
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資産形成と投信の用い方
あくまでも一つの運用スタイルとして
投資信託関連の本では文句無しにNo.1PHP研究所 (2006/04)
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投資の常識が学べる良書
個人投資家最終章
生活が変わりました光文社 (2005/05/17)
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投資信託をするまえに
値打ちアリ
基本的に日本の金融商品はオススメではないという結論となりますね


